特定非営利活動法人  吉里吉里国 (きりきりこく)

 かつて、井上ひさしの小説『吉里吉里人』で注目を集めた岩手県大槌町吉里吉里地区。これまで幾度となく災害が起きていた歴史があり、先人達はその経験を引き継いできました。2011年3月11日、東日本大震災で発生した津波は吉里吉里地区にも甚大な被害を与え、住民はどの地区よりも早く復興対策を行ないました。「吉里吉里国」はこの地区を愛する有志達が、津波災害復興に向けて新たな雇用の創出と、経済復興に関わる地域主体の取り組みを地元住民と一体となって地域再生に取り組むために設立されたNPO法人です。活動は、倒壊した家屋の瓦礫の中から廃材を集め一本一本釘を抜き、『復活の薪』と名付け、全国に販売して復興資金にすることから始まりました。地域の環境を育む森林資源を有効に活用しながら、やがて海の再生へとつなげ、この活動を次世代に残していく活動・事業にし、地域社会に寄与することを目的としています。