理想でもきれいごとでもない。まさに今のリアルな青年海外協力隊員たちを描いた青春グラフィティが誕生した。監督は、『マリリンに逢いたい』『秋桜』のすずきじゅんいち。シナリオコンテストで大賞に選ばれた作品を基に脚本・脚本監修を務めるのは、『闇金ウシジマくん』『映画 ひみつのアッコちゃん』の福間正浩。協力隊経験を持つふたりが強力なタッグを組み、『君が踊る、夏』、『明日に架ける愛』の映画監督 香月秀之がプロデュースした。
主演はEXILEの黒木啓司。ボランティア活動に懐疑心を抱く隊員、沢田樹を演じ、本作が映画主演デビューとなる。共演は善意の塊のような羽村和也隊員を演じる渡辺大。また、対立する二人の仲を取り持つ野村志穂隊員役に、人気ファッションモデルで、ハリウッド女優でもあるTAO。沢田がフィリピンで出会うアンジェラ役に世界的に有名なコスプレイヤー、アローディア。さらに、訓練所の名物所長、境顕二役に演技派の長塚京三。隊員たちが現地の人や仲間との交流を通して成長していく姿が胸を打つ。
エンディングに流れるのは中島みゆきの名曲『ヘッドライト・テールライト』 また、主人公が協力隊の赴任先・フィリピンで、現地の人々に解け込んでいくきっかけをつくる歌として『上を向いて歩こう』 が印象的に使われている。
「2005年・フィリピンのバギオ」「2015年・岩手」と時間と空間が交差した道程に待つ感動のラストとは―?